宮城まり子とねむの木学園展 瑞浪芸術館
- 2011.09.19 Monday
- 15:51
JUGEMテーマ:美術鑑賞
岐阜県瑞浪市にある瑞浪芸術館というところで、開催中の「宮城まり子とねむの木学園展」へ、行ってきました。
以前にも書きましたが(★)、10年ほど前から宮城まり子さんとねむの木学園の世界にはまり、縁があるのか、東京へ引っ越したときには東京での美術展がさかんに行われ、現代美術館・六本木ヒルズ・池袋でのねむの木学園の舞台・青山での映画上映会・銀座でのまり子さんのガラス展に行くことができました。
それで、実家に帰っているタイミングで瑞浪芸術館での作品展・・これは、縁があると思いたくなってしまいます。
(浜松でのねむの木学園のダンスショー・金沢での美術展・愛知県高浜市での美術展へも行くことができました)
こんな山の中に、芸術館があるのかしら?と心配になるほどの、田舎にあります。でも、景色がすごくきれい。これからの季節にはドライブも楽しいのではないでしょうか。
茅葺屋根の、小さな美術館(芸術館)。
まり子さんが10日くらい前に、入院されたとかで、「子どもたち」だけで展覧会に来るのは初めてだそう。
まり子さん、大丈夫でしょうか?とても心配です。
今回の展示は、最近の作品と、絵を描き始めたばかりの頃の作品を作家ごとに並べて展示するという、
「子どもたち」の成長を感じられる展示方法。どちらかといえば、私は初期の頃の絵に惹かれてしまいます。
大人になった「子どもたち」の作品は、それぞれに世界観があって、素敵。でも、子どもの頃の「子どもたち」は、
今もそうでしょうが絵がまり子さんへの手紙だから、なんというか、痛いほどにこころが表されているように思うのです。
私がなぜ、ねむの木の子どもたちの絵に惹かれるのかと、思いをめぐらせてみると、おそらく、「憎悪」だとかの
そういう負の気が全くないからだと思います。寂しい気持ちを絵に描いてあっても、憎しみは感じられないし、
悲しい思い出を絵に描いてあっても、それを見て気が滅入るということがない。
ひたむきで、純真な気持ちがたぶん、絵や会場を満たしているからだとおもいます。
ねむの木学園の展覧会で、恒例になっている「コーラス」。
こちらも、大きい会場だと場所取りに必死にならなければいけなくなる(そういう人をよくみかける)ほどの人気。
でも、今日は祝日とはいえ月曜日ということもあり、落ち着いて聴くことができました。
いつもより、「子どもたち」と距離が近いからか、1曲目から「こどもたち」の声が胸に響いて、涙が溢れてきてしまいました。
ずっと聴いていると、まり子さんの本に書いてあった「子どもたち」のたくさんのエピソードを思い出し、
物語の人物が今この目の前で歌っているという奇跡に感動して、胸が熱くなるのでした。
「子どもたち」が歌う歌はどれも大好きなのですが、一番胸に響くのが「愛のハーモニー(阿木燿子作詞・宇崎竜童作曲)」。
特に、「同じ星に住んでるそれだけでもううれしくて 同じ時を生きてるそのことさえ奇跡なの」という歌詞のくだりでジーンとしてしまいます。
美術館に置いてあるノートにリクエストをしたら、としみつさんが声をかけてくださって、歌ってくださるという。。
いざ、歌を歌う前にも「リクエストをしてくれた方がいらっしゃいましたが、昨日の夜何を歌おうか話し合っていたときに、
最後に歌おうとちょうど決めていた曲です」というようなことをお話くださり、とっても感激しました。
大きな美術館だと、作家である「子どもたち」に話かけるのはとても勇気が要ります。
そして、なんとなく話しかけてはいけないのかな?という雰囲気でした(それでもがんばって、話しかけたりしたのですが)。
でも、この芸術館はとてもこぢんまりとしているので、「子どもたち」とも話がしやすいのが魅力的です。
としみつさん曰く、「どんどん話かけてください」とのこと。
今週の土日も、「子どもたち」は、いらっしゃる予定らしいです。足を運べる人は、ぜひ行ってみてほしいです。
たいてい13時からコーラスをするみたい。
「おうすとおかし」券を購入して、お点前を披露していただけました。おかしは川上屋さん。
毎回点てていただくたびに、ああ、作法を身につけておくんだったと悔やまれます。それほど、本格的なお点前なのです。
芸術館の2階でいただくのですが、まり子さん直筆の屏風と季節の花、吉行淳之介文学館のお茶室でいただくのとはまた違った雰囲気で、贅沢な時間を味わえました。
そしておみやげ。
グッズを入れてもらう袋もいつもかわいい。これはほんめとしみつさんの作品「雪の降る夜」。
手織りのマフラー(ふたつめ)。
ちいさなお皿。ほんめつとむさん作。
裏にはまり子さんのイラストと文字。
小さなクリアファイルと、封筒とカードがセットになったもの。
両方ともほんめつとむさん作「おかあさんに抱かれて僕、星から来たの」「ぼくの動物園」。
そのほか、ポストカードをたくさん購入しました。1種類ずつファイリングして、ときどき眺めるのが好きだから。
そして、同じものを何枚も買うのは、お手紙に使うから。だから、いつもたくさん買います。
道中のBGMはもちろん、宮城まり子さん!
右側のジャケットもねむの木の「子どもたち」なかだよしえさん作「水玉の赤ちゃん」です。
****番外編****
瑞浪の町にはとても古めかしい建物がいくつかありました。
撮影に使われそうな、看板。これは、つい立ち止まって写真を撮りたくなります。
電信柱の位置、ここしかだめなの!?営業していない「純喫茶しんみせ」。
神田須田町界隈や向島界隈によく見られる建物。全国的にあるんですねー。
エンブレムが気になるお店。
かわいらしい「food PLAZA シバタヤ」さんで購入したポップな色使いのドロップ。
愛知県小牧市の田村屋製菓さんのもので「良平糖本舗」というシリーズ?
レモン糖度 ねむの木学園 100
宮城まり子とねむの木学園展では、まり子さんのガラスの作品も展示されています。陶器の町だからでしょうか?
陶器のグッズもいつもより充実しているように思います。
同じ期間に「国際陶磁器フェスティバル美濃」も開催中のよう。
合わせてプランをたてて、プチ旅行してみてはいかがでしょう?
最後に、まり子さんへ
まり子さんがいない「子どもたち」は、たぶんとても寂しかったでしょうが、まり子さんのユーモアのセンスをとしみつさんは受け継いでいらっしゃるし、サービス精神旺盛でとても楽しい時間をすごすことができました。ツトムさんのお点前も美しく、ダンスもとってもかっこよかったです。ほざきたけしさんもお話くださり、歌も届きました。高音が美しい彼女の声にも聞き惚れて、背の高い彼にも笑顔をいただきました。まり子さんの心を、みんなちゃんと受け継いでいるんですね。
父が入院中で、生死をさまよっている最中、時間を作って展示を見に行きましたが、元気が出ました。
どうか、まり子さんも早く退院できますように。。
岐阜県瑞浪市にある瑞浪芸術館というところで、開催中の「宮城まり子とねむの木学園展」へ、行ってきました。
以前にも書きましたが(★)、10年ほど前から宮城まり子さんとねむの木学園の世界にはまり、縁があるのか、東京へ引っ越したときには東京での美術展がさかんに行われ、現代美術館・六本木ヒルズ・池袋でのねむの木学園の舞台・青山での映画上映会・銀座でのまり子さんのガラス展に行くことができました。
それで、実家に帰っているタイミングで瑞浪芸術館での作品展・・これは、縁があると思いたくなってしまいます。
(浜松でのねむの木学園のダンスショー・金沢での美術展・愛知県高浜市での美術展へも行くことができました)
こんな山の中に、芸術館があるのかしら?と心配になるほどの、田舎にあります。でも、景色がすごくきれい。これからの季節にはドライブも楽しいのではないでしょうか。
茅葺屋根の、小さな美術館(芸術館)。
まり子さんが10日くらい前に、入院されたとかで、「子どもたち」だけで展覧会に来るのは初めてだそう。
まり子さん、大丈夫でしょうか?とても心配です。
今回の展示は、最近の作品と、絵を描き始めたばかりの頃の作品を作家ごとに並べて展示するという、
「子どもたち」の成長を感じられる展示方法。どちらかといえば、私は初期の頃の絵に惹かれてしまいます。
大人になった「子どもたち」の作品は、それぞれに世界観があって、素敵。でも、子どもの頃の「子どもたち」は、
今もそうでしょうが絵がまり子さんへの手紙だから、なんというか、痛いほどにこころが表されているように思うのです。
私がなぜ、ねむの木の子どもたちの絵に惹かれるのかと、思いをめぐらせてみると、おそらく、「憎悪」だとかの
そういう負の気が全くないからだと思います。寂しい気持ちを絵に描いてあっても、憎しみは感じられないし、
悲しい思い出を絵に描いてあっても、それを見て気が滅入るということがない。
ひたむきで、純真な気持ちがたぶん、絵や会場を満たしているからだとおもいます。
ねむの木学園の展覧会で、恒例になっている「コーラス」。
こちらも、大きい会場だと場所取りに必死にならなければいけなくなる(そういう人をよくみかける)ほどの人気。
でも、今日は祝日とはいえ月曜日ということもあり、落ち着いて聴くことができました。
いつもより、「子どもたち」と距離が近いからか、1曲目から「こどもたち」の声が胸に響いて、涙が溢れてきてしまいました。
ずっと聴いていると、まり子さんの本に書いてあった「子どもたち」のたくさんのエピソードを思い出し、
物語の人物が今この目の前で歌っているという奇跡に感動して、胸が熱くなるのでした。
「子どもたち」が歌う歌はどれも大好きなのですが、一番胸に響くのが「愛のハーモニー(阿木燿子作詞・宇崎竜童作曲)」。
特に、「同じ星に住んでるそれだけでもううれしくて 同じ時を生きてるそのことさえ奇跡なの」という歌詞のくだりでジーンとしてしまいます。
美術館に置いてあるノートにリクエストをしたら、としみつさんが声をかけてくださって、歌ってくださるという。。
いざ、歌を歌う前にも「リクエストをしてくれた方がいらっしゃいましたが、昨日の夜何を歌おうか話し合っていたときに、
最後に歌おうとちょうど決めていた曲です」というようなことをお話くださり、とっても感激しました。
大きな美術館だと、作家である「子どもたち」に話かけるのはとても勇気が要ります。
そして、なんとなく話しかけてはいけないのかな?という雰囲気でした(それでもがんばって、話しかけたりしたのですが)。
でも、この芸術館はとてもこぢんまりとしているので、「子どもたち」とも話がしやすいのが魅力的です。
としみつさん曰く、「どんどん話かけてください」とのこと。
今週の土日も、「子どもたち」は、いらっしゃる予定らしいです。足を運べる人は、ぜひ行ってみてほしいです。
たいてい13時からコーラスをするみたい。
「おうすとおかし」券を購入して、お点前を披露していただけました。おかしは川上屋さん。
毎回点てていただくたびに、ああ、作法を身につけておくんだったと悔やまれます。それほど、本格的なお点前なのです。
芸術館の2階でいただくのですが、まり子さん直筆の屏風と季節の花、吉行淳之介文学館のお茶室でいただくのとはまた違った雰囲気で、贅沢な時間を味わえました。
そしておみやげ。
グッズを入れてもらう袋もいつもかわいい。これはほんめとしみつさんの作品「雪の降る夜」。
手織りのマフラー(ふたつめ)。
ちいさなお皿。ほんめつとむさん作。
裏にはまり子さんのイラストと文字。
小さなクリアファイルと、封筒とカードがセットになったもの。
両方ともほんめつとむさん作「おかあさんに抱かれて僕、星から来たの」「ぼくの動物園」。
そのほか、ポストカードをたくさん購入しました。1種類ずつファイリングして、ときどき眺めるのが好きだから。
そして、同じものを何枚も買うのは、お手紙に使うから。だから、いつもたくさん買います。
道中のBGMはもちろん、宮城まり子さん!
右側のジャケットもねむの木の「子どもたち」なかだよしえさん作「水玉の赤ちゃん」です。
****番外編****
瑞浪の町にはとても古めかしい建物がいくつかありました。
撮影に使われそうな、看板。これは、つい立ち止まって写真を撮りたくなります。
電信柱の位置、ここしかだめなの!?営業していない「純喫茶しんみせ」。
神田須田町界隈や向島界隈によく見られる建物。全国的にあるんですねー。
エンブレムが気になるお店。
かわいらしい「food PLAZA シバタヤ」さんで購入したポップな色使いのドロップ。
愛知県小牧市の田村屋製菓さんのもので「良平糖本舗」というシリーズ?
レモン糖度 ねむの木学園 100
宮城まり子とねむの木学園展では、まり子さんのガラスの作品も展示されています。陶器の町だからでしょうか?
陶器のグッズもいつもより充実しているように思います。
同じ期間に「国際陶磁器フェスティバル美濃」も開催中のよう。
合わせてプランをたてて、プチ旅行してみてはいかがでしょう?
最後に、まり子さんへ
まり子さんがいない「子どもたち」は、たぶんとても寂しかったでしょうが、まり子さんのユーモアのセンスをとしみつさんは受け継いでいらっしゃるし、サービス精神旺盛でとても楽しい時間をすごすことができました。ツトムさんのお点前も美しく、ダンスもとってもかっこよかったです。ほざきたけしさんもお話くださり、歌も届きました。高音が美しい彼女の声にも聞き惚れて、背の高い彼にも笑顔をいただきました。まり子さんの心を、みんなちゃんと受け継いでいるんですね。
父が入院中で、生死をさまよっている最中、時間を作って展示を見に行きましたが、元気が出ました。
どうか、まり子さんも早く退院できますように。。
評価:
和田夏十 角川ヘラルド映画 ¥ 3,526 (2007-01-26) コメント:もうずいぶん昔に見たので、うまく感想を述べられないけれど、とにかくスタイリッシュ!これで市川昆監督のファンになりました。宮城まり子さんは幽霊役で、岸田今日子さんも出演!とにかく昭和の美しい人が10人出ているのですよ。DVD所有しなきゃ。 |