宇野亜喜良の女の子と、動物
- 2012.06.29 Friday
- 14:16
「乙女美学校」卒のナマさんから、新品のまま保管してあったという乙女美学校オリジナルTシャツを2着もいただきました。
乙女美学校へ行くのが夢でしたが、住んでいる場所、資金、似たような志を持つ女の子たちとうまくやっていく自信がない、
という3つの理由で断念していました。
しかしこのブログとツイッターがご縁で、乙女美卒の女の子たちと何人も知り合うようになって、みんな優しく本当に乙女で、
なんだ、こんな素敵な人ばかりならば、勇気を出して飛び込む、という選択肢もアリだったな・・・と今では思っています。
・・・乙女美生でもないのにこのTシャツを着てしまってもいいのでしょうか?
でも、宇野亜喜良さんのイラストが可愛いし、今年の夏は少し距離を置いていたTシャツに久しぶりに挑戦してみよう!
そんなウキウキとした気分にさせていただきました☆
そこで私のお気に入りの、宇野亜喜良さんのイラストが楽しめる本を、3冊ここに記そうと思います。
「薔薇猫ちゃん」今江祥智著 宇野亜喜良絵 原生林 1990年10月10日 初版 レモン糖度 98
タイトルに惹かれてアマゾンでずいぶん昔に購入しました。簡単に言ってしまうと、仲の良い夫婦の何気ない日常のお話。
旦那様が奥さんのことを大好きで、この夫婦の会話ややりとりがとってもほほえましく、こんな夫婦になれたらいいなあと
読んでいて心地よい。映画でいったら「クロエ」や「東京日和」を観ているときに感じる夫の妻への愛情(個人的すぎる思い込みだけど)。
仲睦まじい様子を見ると、いいなあという淡い憧れと、見ているこちらまで幸せな気持ちにさせてもらう、そんな一冊です。
宇野さんの描く薔薇と猫からは、ほんとうにほんのり薔薇の香りがしてきそうで。
さまざまな花が登場し、お花好き、猫好きの人には絶対オススメの本。
今度猫を飼う機会があれば、私は「薔薇猫ちゃん」と名づけたいとひそかに思っています。
「ぼくのスミレちゃん」 今江祥智著 宇野亜喜良絵 旬報社 2002年5月25日 初版 レモン糖度 75
「薔薇猫ちゃん」を読んだ後に、タイトルに惹かれて購入。薔薇とスミレは私の好きな花。タイトルにこの二つが入っていると
つい手に取りたくなります。この本は、薔薇猫ちゃんと同様に夫婦の愛の物語。でも、うってかわってとってもシュール。
おそらく痴呆症とみられるおばあさんと、その夫であるおじいさんの心の中の声を物語にしてあるのです。
宇野さんの描く馬を見ることができます。
「気まぐれ魔女の物語」 白石かずこ著 宇野亜喜良絵 エルム 1976年10月5日初版 レモン糖度 90
この本は絵本ばかりを扱う古本屋さんで一目ぼれ。先の2冊よりもずいぶん前に購入しました。
魔女の国に暮らす、3姉妹の魔女の女の子の恋の物語(ファンタジー)。性格の違う3人は3様の恋をする。
思春期の女の子に読んでもらいたいな。この3冊の中で一番宇野亜喜良さんのイラストを堪能できます。
私はブックカバーを外した状態が好きで、カバーを外して部屋に飾っていました。
同じようなことを何かの雑誌で誰かが言っているのを読んだときはびっくりして、少し嬉しくなったのを覚えています。
宇野さんの描く女の子や動物は憂いと同時に強さを感じられて好き。可憐だけど凛としている。
そっと手を差し伸べたくなるけれど、差し伸べられるのを拒むような・・・そんな近くて遠い感じがするから。
ナマさんにいただいたTシャツのおかげで、久しぶりにこの3冊を読み返す時間を持つことができました。
余談ですが、2010年のの麻布十番祭りのイラストは 女の子+金魚でした。宇野さんの描く金魚もまた、たまらなく好き。
この団扇は宝物です。 レモン糖度 85
評価:
今江 祥智 旬報社 --- (2002-05) コメント:ちょっとドキッとする作品かも。タイトルや装画とのギャップを楽しめる方へ。 |