かつての花街でひっそりと営む「レストラン安兵衛」

  • 2012.11.30 Friday
  • 21:15
この日最後にしようと入った喫茶店「いまじん」のママさんに、「今日はこの道の奥でお祭りをしているよ」
という情報を教えていただき、歩いて向かってみた。その先で出合ったのが「レストラン安兵衛」なのである。

最初「喫茶ヒロ」という看板につられて近づいて行ったのだが、ヒロは閉店しているようだった。


花街

その看板の横にひっそりと存在した扉。その扉の奥で電気が点いているのを確認したので、後日の再訪を誓い、
この日は家に帰った。

安兵衛

そして後日、安兵衛で朝ご飯を食べようと訪れた。10時半過ぎだったかな?電気が点いていたので扉を開けると、
まだ準備中だったにも関わらず、暖房を入れ、お店を明るくしてくださった。
あのひっそりとした扉の佇まいからは想像できないほど広い店内で、クロスがかけられたテーブルがずらりと並び、
古き良きレストランという風情だった。

安兵衛

安兵衛

安兵衛

安兵衛

安兵衛

安兵衛

安兵衛

安兵衛

安兵衛

安兵衛

充実の洋食メニュー!喫茶店ではないからモーニングサービスはなさそうだったので、「フレンチトースト」を注文した。
出て来た「フレンチトースト」は、砂糖とシナモンがたっぷりとふりかけられ、ハチミツが添えられていて、
フレンチトーストというよりはなつかしい揚げパンの味がする料理だったがきちんと作られているところを見ると、
食事のメニュウも次回食べてみたいという気持ちになった。

安兵衛安兵衛

安兵衛

オリジナルの紙ナプキンがかわいらしい。

安兵衛

おみやげこけしがたくさんの棚。子ども用の椅子もかわいい。

安兵衛

安兵衛

マッチには作者のサイン。

安兵衛

トイレは裏庭へと続く扉の外にあるのだが、猫さんがお食事中だった。

安兵衛

途中で、お客さまが夜の予約をしていかれた。ここは、本当に本当に隠れ家的レストランというにふさわしいお店だった。

安兵衛

レモン糖度 88

11時〜21時 火休




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喫茶いまじん

  • 2012.11.30 Friday
  • 19:47
「いまじん」という名前の喫茶店が気になり、尋ねてみると、とても素敵な喫茶店だった。
外観はなんてことのない街の喫茶店風だが、内装は音楽が好きな店主なのかな?と思わせる造りだったのだ。

いまじん

いまじん

いまじん

厨房への入り口が低いところと、常に中から店内が見えるようになっているところがいいな。

いまじん

いまじん

いまじん

いまじん

壁から天井にかけての曲線が、なんだか包み込んでくれているようで居心地がいい。

いまじん

いまじん

いまじん

ジョン・レノンの絵が飾られている上には大きなスピーカーが。

いまじん

壁は防音加工が施されている風だった。それが、とても洒落ていた。

いまじん

扉も良く見てみると、ただの格子ではなく、木枠が曲線。

いまじん

40年近く営業されている「いまじん」は、やはり名曲「イマジン」が好きで名付けたそう。
BGMがずっと「イマジン」だったら徹底しすぎで面白いかも (ずっと店内にいらっしゃる店主は飽きてしまうか・・・)。

むむ?綴りはオリジナル??(「imajne」で検索してもイマジンと出るのでこれでもOKなんだね?無知でごめんなさい〜)

いまじん


レモン糖度 80




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もうひとつの西アサヒ

  • 2012.11.29 Thursday
  • 12:13
西アサヒといえば、ふわふわの卵サンドといちごミルクで有名な円頓寺商店街にある喫茶店しか知らなかった。

西アサヒ   円頓寺商店街の西アサヒ

もうひとつの西アサヒに出会ったのは、何かに導かれるようにして、気になる方へとぐんぐんと歩いて行った時だった。
どこかで見たことがあるような、素敵な書体の看板を見つけ、店名を読み上げると「西アサヒ」・・・
あの西アサヒと同じ系列?!と気になって入店してみた。

西アサヒ

西アサヒ

西アサヒ

西アサヒ

すると、とんでもなく凝った内装がそこにひろがっていたのだ。ママさんに伺うと、円頓寺商店街と一緒だよ、とのこと。
こちらでも名物の卵サンドがあるかどうかは、ちょっと尋ねるタイミングを見つけられなくて未確認だが、
同じと聞いてびっくりしてしまった。だって、聞いたことないもの。。。

西アサヒ

西アサヒ

西アサヒ

西アサヒ

西アサヒ

西アサヒ

西アサヒ

西アサヒ

西アサヒ

西アサヒ

西アサヒ

西アサヒ

駅からずいぶんと歩いてきた所だったので、もしかして、あまり知られていない??こういうとき、
雑誌のライターを気取れば、いろいろと根掘り葉掘りと聞けるのだが、他にも常連さんがいらっしゃって、
お話しをされているし、円頓寺商店街と同じということだけを聞くことが精いっぱいだった。
そして写真を撮るのも許可をいただいても、緊張してうまく撮れなかった・・・

近くに銭湯もあるし、銭湯好きの主人を銭湯に行かせて、私はこちらでまたゆっくりと過ごしてみたいな、と思う。

西アサヒ


レモン糖度 85


7時30〜17時 日休




 
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鈴木悦郎先生の個展

  • 2012.11.27 Tuesday
  • 19:54
夏の個展のときから、友人にうわさを聞いていたけれど、どうやらそのうわさは本当になったらしい。
12月の個展を最後に、悦郎先生はあるぴいの銀花ギャラリーでの個展をお休みするそうだ。
幸運にも私は2回行くことができ、2回とも悦郎先生にお会いすることができた。
しかし、この12月はどうしても都合がつかないので、遠くから想うだけになりそうなのである。

今年の夏も行くことが叶わなかったが、友人が偶然にも昔「アルピーノ」の「イルクオーレ」で働いていたご縁で、
いろいろとグッズを購入していただいたり、貴重なお話を伺うことができたり、友人のおかげで
おまけをしていただけたりと、私にとってはとても幸せなできごとが起きたのだ。
できたらその友人と一緒に12月の個展に行きたかった。。。今の家庭環境でなかったら、飛んで行ったのだが、
不可能なので潔くあきらめることにする。行ける人は鈴木悦郎先生にお会いできる貴重な機会なので、
是非とも悦郎先生在廊日にでかけて行っていただきたい。。。

夏に、あるぴいの銀花ギャラリーで買って来ていただいた物たち(いただいた物で一部アップしていないものもあり)。

前回購入したものよりもひとまわり大きい箱(ありがとうございます☆)。包装紙ももちろん宝物。


毎回、持っていないものを購入。新発売というミニカードは、どれもかわいい!てぬぐいもキュート。


一筆戔は保存用と使う用と購入したので、すでに大活躍。そして絵本はすべてサイン入り!


こちらの絵本は友人からのプレゼント☆


プレゼント用の袋かな?手作りのリボンが糊で貼ってあって、ぬくもりを感じてしまう。

悦郎さん

そして、私の悦郎コレクション(以前アップしたのはこちら→)。

傘にリボン〜!なんて愛らしいデザイン!一番のお気に入り。悦郎先生のセンス、ほんとうに大好き。


こちらは今年、古い陶器店で購入。(購入できるお店はまた後日アップ予定) セレクト雑貨店では高額で置いてあるけれど、
まだまだ古い陶器店でも定価で買うことができるのである(なかなかないけれどね)。
ちなみに私はこちらでは購入していないけれど、比較的良心的なお値段で販売していたのは
愛知県豊橋市の「アンティーク雑貨ちひろ」さん。

いつかこどもや孫なんかができたら、使ってほしいな。できなかったら自分で使うつもり(笑)。





悦郎さん

悦郎さん

悦郎さん

どれもかわいくて、眺めているだけでうれしくなっちゃう。

レモン糖度 100


以前の記事





自分へのクリスマスプレゼントに、でかけてみてはいかがでしょう?

鈴木悦郎 絵展楽

2012年12月5日(水)〜12月26日(水)

11時〜18時 (12月11日火曜休/最終日は15時まで)

*悦郎先生在廊日 12月5日、9日、16日(12時〜17時)

あるぴいの銀花ギャラリー 〒330−3835 さいたま市大宮区北袋町1−130

豊田市のかわいいマッチ

  • 2012.11.26 Monday
  • 11:29
ファンシー系が意外と多いみたい。

↓ 味も美味しいし、メニューもオリジナリティがあって、安心できる喫茶店。

豊田のマッチ   珈琲園らたん レモン糖度 96



↓ ジャムトースト以外でお願いします。

豊田のマッチ   ブルボン レモン糖度 94



↓ こちらもオリジナルメニューに興味津々。

豊田のマッチ   ポスト レモン糖度 95



↓ とにかく量が多いので食いしん坊にはいいかも。

豊田のマッチ   ハイジ レモン糖度 86



↓ 店内も広く、彫刻が置いてあったりと、なかなか興味深い内装と外観。

豊田のマッチ   サンパール レモン糖度 85



↓ モーニングが人気。

豊田のマッチ   カフェ・ド・絵馬 レモン糖度 80


↓ 看板の書体がレトロ。

豊田のマッチ   喫茶ひかり レモン糖度 80




↓ こちらも看板が魅力的。

豊田のマッチ   きっささつき レモン糖度 75



↓ 店内もレトロ。

豊田のマッチ   ロッキー  レモン糖度 70



豊田市の喫茶店のマッチに、なかなかにときめいている。またたまったら第二弾があるかも・・・

豊田のマッチ

岡崎に首ったけ

  • 2012.11.22 Thursday
  • 13:45
岡崎市は喫茶店の宝庫と言ってもいい。しかも、お店の個性のレベルが高い(もちろこん東京や関西よりは
インパクトに欠けるかもしれないが、愛知県の中ではなかなか良い線なのではないだろうか)。
ほとんどの喫茶店で、まだマッチが存在する、というのも魅力的。できたら岡崎の全部の喫茶店に行ってみたい、
そう思っている。今回は入った喫茶店の中で、魅力的だったいくつかのお店と魅力を感じた部分を簡潔に、
それと喫茶店の近くで面白かったところをいくつかまとめてみた。


「アンダンテ」

創業当時は相当お洒落なお店だったのではないだろうか?今だって、マダムたちが集ってる。
お洒落に敏感だったマダムたちがずっと通っていそうなそんな素敵なお店。薄型のマッチがもらえてうれしい。

岡崎 岡崎

岡崎

レモン糖度 78


アンダンテの近くの「ベルン」という洋菓子店には可愛いハリネズミのケーキや、
コアラのマークがかわいいマドレーヌが美味しい。

岡崎  岡崎

岡崎 

レモン糖度 78


アンダンテのあるブロックの裏側もまた、味がある。
もう営業してはなさそうだが「女性の店」と書かれた甘味処のようなお店がある。
その向かいの生地屋さんの佇まいも懐かしい。

岡崎

岡崎

レモン糖度 80



「あっぷる」

小さなちいさな喫茶店。なんてかわいらしいの☆お手洗いが階段を上ったところにあった。
おかんアートも飾ってあったな。


レモン糖度 70


「あつみ」

シビコの一階にある喫茶店。
岡崎ではマッチをもらえる確率が高いため、普段なら入らないようなわりと普通に見える喫茶店へも入る。
そうしたら、なかなか面白いデザインのマッチをいただけて大満足。

岡崎

岡崎

レモン糖度 60


「亀屋」

いわゆるレトロな喫茶店。恐らく一般的なレトロが好きな人はドンピシャなお店。
こちらのシナモン珈琲にはびっくりしたなあ。マッチは亀の甲羅のデザインで可愛い。


岡崎

上部に薄いうぐいす色で「はっきりとした返事をしましょう」と書かれてある。

岡崎


お店の壁にぶらさがっていたメモ用紙のデザインがすごく好き。

レモン糖度 70



「ペンギンハウス」

この名前を見つけたら入らないわけにはいかない。ココアを注文したらお手製のスイートポテトがついてきて、
それがショウガが効いていてとっても美味しかった。
倉庫から探してくださったマッチは薬が粉々になってしまっていたけれど、うれしかった。


レモン糖度 60



「ダンケ」

私が岡崎の喫茶店に注目したきっかけの喫茶店。岡崎で初めて入った喫茶店なのだ。
重厚な茶色い店内はかつてはこだわりの珈琲のお店だったらしい。

岡崎

レモン糖度 70



「珈琲の大学 チャーム」

ダンケのとなりにあり、名前に惹かれて入店。こちらはモーニングのみの営業。午後からは常連さんのカラオケタイム。
席にはリクエストを書くことのできる鉛筆と用紙が用意されてある。
お店の奥にあるステージに向かって席が並んでいるところも独特。モーニングがなかなか豪華!

岡崎  岡崎 

岡崎  岡崎

岡崎  

レモン糖度 75



その他岡崎の街あれこれ☆

岡崎   岡崎

岡崎  岡崎

岡崎  岡崎

岡崎

岡崎

岡崎

岡崎

岡崎  岡崎


まだまだ岡崎喫茶巡りは続く・・・

注*アップするつもりのないお店にもたっくさん入っているのである。
なぜなら「とってお喫茶」しか掲載しないのがポリシーのため






喫茶けせらんぱせらん<閉店>

  • 2012.11.21 Wednesday
  • 22:09
ケサランパサラン」をご存知だろうか?それを手に入れると幸せになれるという言い伝えのある植物(?)。
はっきりとしたブームを私は知らないけれど、「ケサランパサランを手に入れると幸福になる」
そのことだけはいつの頃からか頭の隅に住み着いていた。正直なところ、それほど詳しくは知らなかった。

何気なく見た地図に「喫茶けせらんぱせらん」を見つけ、少し遠いけれど向かってみた。
地図にあっても実際に行ってみると跡形もない・・ということがザラなので、全く期待をせずに。

一方通行の細い道をくねくねと行き、たどり着くと、こんな住宅地にあるのが不思議なくらい、
きちんとコンセプトを感じられる、しっかりとした造りの喫茶店があった。外観からしてかわいらしい。

ああ、こういう雰囲気は陸奥A子タンの漫画の世界に出て来そうだ。優しいおばあさんが店主で、
美味しい珈琲をいれてくれるんだ・・・

けせぱせ

けせぱせ

扉を開けると、想像通りの素敵なママさんが出て来てくださった。

けせぱせ

けせぱせ

店内に電話ボックス。そして、鳩時計。

けせぱせ

けせぱせ

けせぱせ

カウンターを見ると、きちんと手入れのされたサイフォンとスヌーピーが目に入る。
写真を撮っても良いか尋ねると、快諾してくださった。

けせぱせ

そのスヌーピーの横にお店のマッチが置いてあったのでいただくと、マッチにケサランパサランの絵が描かれていた。

けせぱせ

「わぁ、けせらんぱせらん(私はケサランパサランと言うがお店に合わせて)の絵が描かれているんですね!」と言うと
「あっちに本物があるわよ」とおっしゃるではないか・・・「えー!」とびっくりして言われた方を見ると、
ガラスケースに閉じ込められたケサランパサランが静かに飾られていた。初めて見るので興奮して写真を撮るが、
うまく、写らない。。。横に置いてある、虫眼鏡のケースがかわいい(笑)

けせぱせ

けせぱせ

けせぱせ

けせぱせ

ママさんによると15年くらい前までは、このケサランパサランを見に、大勢の人が訪れたそう。
遠方からもわざわざ見物人がくるほどだったそうだ。
このケサランパサランは、お店の名前にちなみ、長野で手に入れたお客様がくださったそう。
初めて目にした印象は「想像より大きい」だった。そして思ってた以上にフワフワが少ない(密集していない)。
そして確かに、初めて見るものだった。虫眼鏡でじっくりじっくり見るけれど、やっぱり実態がよくわからない。。。
綿毛(種)なんだよね?

眠そうなワンコの上にはケサランパサランの写真。

けせぱせ

珈琲を、豆を挽くところからいれてくださったことも感動した。
カップ&ソーサーにもケサランパサランの絵。昔はスプーンもオリジナルだったそうだが、割れてしまったそうだ。

けせぱせ

カップの内側のラインは、デザイン。

けせぱせ

お化粧もなさって、品のあるママさん、こんな素敵な喫茶店があんなところでひっそりと営んでいたなんて・・・

しみじみと、こういうコンセプトのはっきりとした喫茶店が私の理想の喫茶店なんだな・・と
喫茶けせらんぱせらんは私の理想の喫茶店像を、また一歩明確にしてくれた。

けせぱせ

ガラスケースの底に入れてあった白い粉はおしろいだったんだ・・・


レモン糖度 90


8時半〜16時 水休



ケサランパサランについて→
実際に目にしても、謎は深まるばかり。もう一度、友達を連れて喫茶けせらんぱせらんに行きたいと思う。


ちなみに、喫茶けせらんぱせらんの南側、中町7丁目が四角に区割りされているのは、元遊郭だったからだそう。
今は、建物の跡形はないけれど、通りの名前や地図上での土地の形でそうだったことを想像するのみだそうだ。




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女子会集合所 「銀世界 ☆ 喫茶丘」

  • 2012.11.20 Tuesday
  • 14:57
「キッチンフロリダ」から次の目的地へ向かおうとするや否や出合ってしまった。
外からもその強烈な個性を感じとることができる。
ギンギラに輝いている店内、そして「女子会集合所」と親切に?書かれた看板。
この喫茶店は“ただ事ではない!”と、半ば引き寄せられるように近づいた。と、扉を開けるのが怖い・・・。

丘

丘

丘

天井も壁もすべて銀色の世界。これは、手作りだ・・・
その執拗なまでの銀色世界に、ザワザワしているのは私一人だけで、サラリーマン風のおじさんたちはいつもの景色なのか、
他の喫茶店と何ら変わりない風体でランチをほおばっている。。。私は、ザワつく気持ちに似合うメニューを探した。
で、選んだのはクリームソーダ。このギンギラに勝つことはできなくても、一番近いメニューはあの人工的緑色しかない!
と思ったのだ。

そわそわしながら店内を夢中で写真におさめる。伺うと、なんと、このような店内になったのは去年からだそう(!)
しかも、いきなりこの銀世界になった訳ではなく、始めは天井だけ、そして、徐々に壁など1年かけて
この銀世界になったというのだ。もしかしたら、まだ完成形ではないのかもしれない、また何日かしてこのお店を訪れたら、
新たに銀色が増えているのかもしれない。私たちお客では気づけないようなところが・・・

丘

丘

丘

丘

分煙の工夫もされてある。

丘

なぜ、このような店内にしたのか尋ねると、「店内を明るくする為に」というしごくシンプルな答えが返って来た。
そのすべてが店主によるものだそう。きちんとサイズを測ってなされたその壁や天井は
光沢のあるカラーテープがアクセントになって、たんなる銀世界だけではないことに驚かされる。
しかも、その模様の統一感にご主人のこだわりとセンスを感じる。渾身の空間になっているのである!

丘

丘

丘

すべての箇所の「丘」の書体に一切の妥協がないのには、感心させられてしまう。

丘

丘

丘

丘

レコードのラインナップも気になる〜!

丘

マッチの有無を尋ねると、今はもうないが昔のマッチやお店の歴史がまとめられたファイルを見せてくださった。

丘

丘

丘

丘

驚くことに、この銀色の喫茶店になるまえは、ほんとうにごく普通の喫茶店だったのだ。前の雰囲気も素敵!

丘

丘

ご主人の心境の変化をもっと詳しく伺ってみたいところだが、すべて従業員の方を介して伺ったことで、
厨房の奥にいらっしゃるご主人をお呼び立てする勇気は私にはなかった。
とにかく、この、まばゆい喫茶店はご主人の狙い通り、私を明るい気持ちにさせてくれたし、
友人を連れて驚かせたいというわくわくした気持ちまでいただいた。唯一無二の個性的な喫茶店、私は大好きだな。

昨年から華麗に変貌した喫茶店・・・
もしかしたらあなたの思い出の喫茶店も今はこんな風にすっかり変身しているかもしれない・・・
これだから、喫茶店は1度行ったからといって安心していられないのである。

丘



レモン糖度 78




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キッチン フロリダ

  • 2012.11.19 Monday
  • 12:51
桜の季節に家族と岡崎城へお花見に訪れた。
岡崎城は名古屋城よりも自分には身近で、美しいなあと思うお城のひとつでもある。 お花見や花火の季節は大にぎわいで、
ものすごく混むのだけれど、それでも見に行けて良かったと思うほど、桜もお城も奇麗だった。
そんな久しぶりに訪れた岡崎で目に留まった喫茶店(レストラン)、それが「キッチン フロリダ」だ。
建物の壁に描かれていたのはなんともかわいいバスの絵。
これが忘れられなくて冬が訪れ始めた季節に念願かなってやってきたのだ。

フロリダ

あいにくの雨で、全体的に写真が暗いのが残念。
フロリダ

「営業中」と札が出ているけれど、店内は少し暗いように感じた。「営業されていますか?」と伺うと、
「どうぞ」と入れてくださった。ココアを注文すると、青緑色と白色の組み合わせがお洒落なカップ&ソーサーで
出されてうれしくなった。

フロリダ

暖簾の部分にとても惹かれたのでお写真を撮らせていただくと、ご主人の今年亡くなったという
奥様のご趣味だとおっしゃった。奥様は小物を集めるのが趣味で、店内はもっと物であふれていたそう。
ご主人や娘さんはシンプルがお好きだそうで、ずいぶんと減らしたそうなのだが、自分も収集癖があるので、
お話を伺っているうちに奥様に親近感がわいてきた。

この一角が私はお気に入り。まるで70年代のドラマのセットみたい☆ 来年で創業45年だそう。

フロリダ

薄いグレーの椅子もかわいい。

フロリダ

店内の一角に、まるで誰かのお部屋?というようなスペースがあった。それは奥様専用のスペース(お部屋)だっただそう。
70歳の時にパソコンを独学でマスターしたという奥様は、店内のそのスペースでパソコンを使って楽しんでいたそうだ。
可愛いものが好き、赤い服が好きという奥様は想像するにとてもかわいらしい方だったんじゃないかな?と思う。
なんとなくお店に入った時に寂し気な雰囲気を感じたのは、同じく私も昨年父を亡くしていたので
愛する家族を亡くした喪失感を無意識に感じ取ったからかもしれなかった。

フロリダ

ご主人は奥様や内装のお話を楽しそうにお話されるので、聞いていてとてもあたたかい気持ちになった。
厨房の壁一面のタイルは、とてもモダン!

フロリダ

床もタイル。

フロリダ

フロリダ

外壁に描かれた絵は、娘さんが小学校6年生の時に描いた絵だそう。娘さんの1案を含む8案くらいあった中で、
広告会社の方が選んだのが娘さんの絵で、それを職人さんが壁に描いてくれたそうだ。なんともかわいいエピソード。
「今だったら恥ずかしくて壁にあんな絵は描かない」とご主人はおっしゃるが、私はあの絵につられて入店したので、
描いてよかったと思います、とお伝えした。

フロリダ

私は、当たり前だけど取材に行っているというよりは、お客として楽しむために喫茶店に入るので、
いつも聞くことを決めているわけではない。だから、「なぜフロリダという名前にしたのか」とか
「何年営業されているのか」など、後からそういえば聞いてなかったな・・・と思うことが多々ある。
それから、人と話をするときは自分の中でかなり舞い上がっているので、聞いた次の瞬間に忘れてしまう・・・
という間抜けな一面もある。「レモン糖の日々」の喫茶案内はそんな不完全なものかもしれないが、それが余白となって、
「レモン糖の日々」を見てそのお店に訪れた人にとって店主と会話する余地となったら素敵だなと思っている。

ココアはほどよく甘く、美味しかったので、こんどは食事をしに行きたい。

フロリダ


レモン糖度 80


11時〜20時 日休

 

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喫茶たんぽぽ

  • 2012.11.16 Friday
  • 21:21
花の名前がつけられた喫茶店を見つけると、かなりの確率で入ってしまう。
なんでだろう?マッチのデザインに期待がつのるから?その響きから?単純に花が好きだから?
たぶん、そのどれもが理由だと思う。

一人もくもくと歩いているときに「喫茶たんぽぽ」に出合った。店内からこぼれる照明の雰囲気のレトロさとはうらはらに、
鮮やかな黄色のテントが存在を主張している。おかげで気づくことができたんだけど。

たんぽぽ12

たんぽぽ11

近づいてみると、道ばたに咲くのと同じように、扉の片隅でたんぽぽが咲いている(シールが貼ってある)。

たんぽぽ13

ここは、絶対好きに違いない。そう確信を持って扉を開くと、黄色がアクセントになったドット柄の装飾が壁に三つ
リズミカルに並んでいる。なんてモダン!
伺うと、元は枠と同じ焦げ茶色だったけれど、店内が暗い印象になるから黄色(たんぽぽ色)に塗り替えたそうだ。

たんぽぽ

たんぽぽ2

このお店は「菊(きく)」→「牡丹(ぼたん)」と代々花の名前の喫茶店だったそうだ。
ママさんが始める時にも先代に習って花の名前にしようと思い、菊も牡丹も花札にある花だから「菖蒲(あやめ)」に
しようとも思ったが、黄色が縁起が良いし、黄色い花にしようと思い立ち、「ひまわり」か「たんぽぽ」かで悩んだ結果、
かわいい方の「たんぽぽ」にしたんだそう。

たんぽぽ17

たんぽぽ18

マッチは作ったことがないとおっしゃていた。

たんぽぽになってからはまだ新しいそうだが、ぼたんや菊の頃を入れると「喫茶店自体は40年以上存在しているんだと思う」
とおっしゃていた。気になる内装はドットの背景を黄色に塗ったくらいで、あとはかえていないとおっしゃるが、
黄色に塗ったことで、たんぽぽらしさが出ていていいなあと思う。

たんぽぽ9

たんぽぽ10

いろいろなところがアールがかっていて、素敵。

たんぽぽ3

たんぽぽ5

たんぽぽ7

ラウンドスクエアの窓辺の席で、ココアをいただいた。

たんぽぽ6

たんぽぽ15

たんぽぽ16

「喫茶たんぽぽ」はまさに、商店街から離れた住宅街でひっそりと咲くたんぽぽのような存在だった・・・

たんぽぽ4

たんぽぽ8

好みの内装の喫茶店に出合う喜びは何にも代え難い。また、この素敵な空間に会いにゆきたいな。

レモン糖度 95





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