毎年2月を過ぎる頃になると、4月に来る自分の誕生日に何を自分へ贈ろうか・・・と考え始める。
財布の紐がもっとも緩む季節かもしれない。
年に一度、普段ではちょっと手が出ない値段(価値)のものを自分に買ってあげたくなるのだ。
今年は何にしよう?と考えていたところ、数人の方がインスタグラムでアップしてらした、ある個展の作品に目が留まった。
わあ、こんな展示を見に行きたい・・・鎌倉かあ・・・行けないなあ。いろいろとアップされた作品を見ていると、
ものすごく好みの作品があった。欲しい・・・今年の誕生日プレゼントはこれにしたい・・・そう思ったらすぐに、
作家さんにメールをしていた。残念ながら個人での受注はしていないと一旦は断られてしまったのだが、
運よく、この個展が開催されたお店で近々先着順に受注を受けてくださると教えてくださった。
私は受付開始と同時にメールの送信ボタンを押していた。そして、めでたく憧れの作品を作ってくださることになったのだ。
1ヶ月ほどして、恋い焦がれた作品が届いた。包んである包装紙を開くと、鼻の悪い私でもほのかに菫の匂いがした。
一枚一枚菫色に染色された布をまるで本当の菫のように形づくってある。この作品に惹かれた一番の理由は、
菫の根の部分も作品になっているところ。
そして花の形の美しさ、静かな色、全体の菫然としている様子、そしてそれらがガラス壜の中に閉じ込められているという
その世界観全てに惚れ込んでしまったからである。
まさに誕生日にふさわしい贈り物だと思う。私の宝物の棚の上に置いて写真を撮ってみた。色が褪せるのが嫌なので、
今はゆがみガラスのガラス戸の奥、リサ・ラーソンの猫と伊藤利江さんのピッチャーの間に飾ってある。
一緒に入れてあった菫のキャンディーをなめながら、作品を眺めて、至福の時間を過ごしている。
レモン糖度 100
私の一番好きな花は薔薇。
5月20日〜25日まで鎌倉の
patroneさんで「
UTOPIANO Roses−utopianoの“ばら”」展が開催されるそう。
こちらも見に行きたかったな。
そしていつか、ヤドリギのコサージュが販売されたら、買いたいな・・・