今回の旅の目的は家族の“美味しい魚介類を食べたい”というものだったので、私も気分転換を兼ねて、
のんびりとした旅にしたいなあと思っていた。
愛知をお昼過ぎに出発して富山市に着いたのはたしか17時頃。最初に向かったのは縁側さんに教えていただいた
「
喫茶ブルートレイン」。名前からして列車好きの店主のお店なのかな?と想像はしていたけれど、
きちんと時刻表?通りに何台もの電車が代わる代わる(←マスターの手動による)店内を一周するお店で、
すごく楽しかった。鉄橋や景色も細かく作られていて子ども連れのお客さんがみんな喜んでいた。
サンドイッチを食べた後、私だけ抜け出して「林ショップ」へ。自分の趣味のお店には一人で行かないと
家族に気兼ねして買い物ができないのだ。
こぢんまりとした店内には思わず手にとって裏側を確認したくなるような魅力的な器がいくつもあった。
おこづかいの兼ね合いでそのほとんどを断念せざるを得なかったのだが、レジ横に置いてある
林ショップオリジナルのミニ花瓶と同じ作者が作った珈琲ポット(小さいけれどちゃんと穴が通じている)と
オリジナルハガキを購入。私が購入したのは
河井達之という若い作家さんで、この方のマグカップの色と形が
とても好みだったので買えばよかったなあと未だに後悔している(マグカップを新調したばかりだったし
家にはマグカップが沢山あるため我慢したのだ)。
ディスプレイの貝について質問すると、富山一古いという「魚津水族館」をおすすめしていただいた。
林ショップの林さんの雰囲気がとても好みだったので、是非行ってみたいと急遽次の日の予定に組み込んだ。
満員の回転寿し店でテイクアウトをしてホテルで夕食。
この日の宿はここ。以前
岡山のホテルを選んだ時に参考にした本の中から。広くて安くて本当に快適だった。
カウヒー牛乳を朝食にして憧れの翡翠海岸へと向かった。日本海を見るのは二十数年ぶり。
波が激しく打ち寄せて、浅瀬はほとんどなくすぐに深い色をしていた。
事前にネットで検索をしてどういうものが翡翠の原石か画像で見てはいたものの、全くわからず、
とりあえず好きな感じの石を夢中で広い集めた。
翡翠海岸近くに「たら汁」ののぼりを見つけ、朝食とも昼食ともいえない時間だったが、たら汁、カツ丼、卵うどん
牡蠣フライ、塩辛を注文。自分で大きな冷蔵庫から好きなおかずを取るシステムや壁にずらりと並んだメニューに
海辺の街に旅行に来たことを実感した。
畳にさぶとん、セルフサービスのお水。コップはモロゾフのプリンの空き瓶だった。そんな飾り気のない雰囲気、
ワイルドな佇まいの料理はとても美味しかった。
無料でペンギンを見ることができる。
家族が車の中でお昼寝をしてくれていたので、一人で散策。まず目に入ってきたのが「カフェレストスワン」。
レトロな雰囲気がたまらない。お店のママさん曰く、「もう亡くなったけれど東京のデザイナーさんが
デザインしてくださったの。写真撮っていいわよ。」
お昼時で満員。「スワンバーガー」をテイクアウトすれば良かったなあと後悔。どんなパッケージなのだろうか。
水族館には巨大なおみやげセンターが併設されていた。そこが、私の求めていた雰囲気で、
時間があれば溢れんばかりのみやげものたちをじっくりじっくり見ていたかった。
こちらで私が吟味に吟味を重ねて買い求めたもの。全部で3200円。お値段がけっして安くないので
あっという間に3000円を超えてしまった。まだまだ欲しいもの、友達に買ってゆきたいものはいくらでもあった。
包装紙のピンク色は実際にはもう少し鮮やかでピンク×水色がかわいい。
久しぶりに物欲を充たされ、充実した気持ちで市内へと戻った。
美術館の建築を見るのが好きなので隈研吾デザイン(太宰府のスターバックスも昨年見たばかり)と
お土産に買おうと思っていたけれどお目当ての品がなく、オリジナルのマスキングテープを友人のおみやげにし、
近くの物産館へ。家族はそちらで会社用のお土産を購入し、私は親戚にホタルイカの沖漬けを。
その道すがら、「
池田屋安兵衛商店」があり、今も現役で昔ながらのパッケージがかわいい薬をおみやげに購入。
富山土産として定番だから見るだけにしようと思っていたのに、実物を目にしたら愛らしくて買ってしまった。
美術館前にある
純喫茶ツタヤで珈琲ブレイク。店主や店員さんとの会話に和み、珈琲も美味しくて
すごくいいお店だなあと思った。旅先での喫茶店はやはり店主との会話がちょっと欲しいもの。
本当は富山市内もゆっくりと歩いて散策したかったが、家族の都合もあり、次は氷見へと向かう。
こちらも、家族が「
きときと寿司」に予約をしに行っている間、一人で50分くらいだけの滞在だった。
地図で外観に一目惚れをした「
マーガレット」。ママさんに1月2月の氷見がおすすめと教えていただく。
とにかくブリが美味しいらしい。観光地の喫茶店は一見さんをすんなりと受け入れてくれるからうれしい。
時間がないのでいそいそと次の目的地「おがや本店」へ。
観光客がこぞって写真を撮っていてなかなか撮ることができなかった。唯一撮れた愛すべきしし丸。
「
ぎんなん餅」のパッケージがいいなあと事前にお土産の候補にあげていたのだが、てまねき羊さんからも
「ちょうと読んでいる本に載っていて包装などが素敵でした」と情報をいただいたので、お土産はこれに決めた!と
向かったのだ。老舗感溢れる素敵な佇まい。一番小さい箱と次に小さい箱を複数個買い求めた。
大きい箱はイチョウの葉模様で掛け紙も素敵だったのだが予算オーバー。けっこうな金額を購入したからか、
掛け紙1枚と小さな袋1枚と試食にと最中を1ついただけた。
お金を入れるトレーもイチョウの葉の形。実は高校生の頃友達に「レモン糖ちゃんを魚に例えるとトビウオ、
木に例えるとイチョウだよね」と言われたことがあり、イチョウの木はなんだか気になる存在なのだ。。
薄紙の下にはこんなデザインの紙。薄紙から透けている様子がほんとかわいい。
ぎんなん餅の包みを開くと、台紙にもイチョウの葉。一枚一枚違うという手のこみよう。
最中のシールにもイチョウの葉。
いただいた最中はぎんなんの形にイチョウの葉の模様。こちらもかわいいので次回のおみやげ候補に。
ずいぶんと距離の長い商店街。時間があったら写真を撮りたいクリーニング店、入ってみたいお店などがあったのだが
ものすごくそそられる外観をした「
喫茶もりかわ」があったのでそちらに。中国風?なきらびやかな布壁。
おじさまたちが競馬中継に夢中だった。「初めて?ぼくも初めて」といきなり40代くらいの男性に話しかけられたり
競馬に夢中のおじさまたちに「珍しい店だろう?古いだろう?観光?」と話しかけられたりとなかなかおもしろい体験。
ようやく出ていらした店主に「何か冷たいものを・・・」と伝えると「それならこれ、ミルクセーキが名物」と
言われたが、全部を食べきれるか不安だと伝えると「ハーフにしてあげる、値段も半分」と言ってくださり、
ホットケーキが一から焼くタイプだったので一緒に注文をした。家族が迎えに来る時間が迫ってきていたので、
急いで食べたのだがどちらも美味しかった。特にミルクセーキは名物とあって、後を引く美味しさだった。
これで私の富山旅行は終わり。とにかくあわただしく、家族の体調不良のせいで行きたかったところの半分だけしか
行けなかったのだが、気持ちは充たされた。林ショップと魚津水族館には再訪したい。
そしておがやでもまたお菓子を購入したい。
次はもっとゆっくり街を歩いてみたいな。
レモン糖度 90